福井県公安委員会は10日、探偵会社を経営する社長が依頼主を脅して現金をだまし取り、懲役2年が確定したとして、探偵業法に基づき、「有限会社ゲンプランニング」(福井市)に営業廃止を命じた。 昨年6月に探偵業法が施行されて以来、営業廃止命令は初めて。 同県公安委などによると、同社社長のG受刑者は、昨年7月、夫の浮気調査を依頼した女性に「浮気相手があなたから示談を強要されたと警察に訴えている」などと架空の話で脅し、現金約140万円をだまし取った。
同12月、福井地裁で脅迫、詐欺の罪で懲役2年の判決を受け、控訴せず今月9日に刑が確定した。 探偵業法は、届け出を出した法人の役員が禁固以上の刑を受けた場合、公安委が営業廃止命令を出すよう定めている。 刑を終え出所から5年経過すれば、再び探偵業の届け出ができるという。

依頼人や浮気している対象者を脅迫して金銭の要求を行う悪徳探偵社は20年以上前は特に多く、いまだにこういった事件による探偵業者への悪いイメージが尾を引いていることは間違いありません。