Q
探偵事務所の開業は自宅でもできますか?
A

探偵業の開始届けは自宅でも出せるので探偵事務所として登録することができます。

探偵開業は自宅かオフィスどちらが良い?

探偵事務所の開業は自宅開業とオフィスを借りてオフィス開業するのかどちらが良いのかをそれぞれのメリット・デメリットと共に解説していきます。

どちらにも良い点と悪い点もあるのですが、個人的には探偵事務所を開業するなら自宅開業スタートで十分だと考えています。

まずは自宅開業で探偵業をスタートさせ、集客力が安定してきたタイミングや人を雇用するタイミングでオフィスに移ることを考えるのが一番効率的な成長パターンとなります。

ビジネスの基本としてスモールスタートできるのならスモールスタートで始め、最低限の費用で様子を見ながら必要な部分に資金を投下していくこと方法があります。

探偵業ではそれができるので、1つずつステップを固めながら段階をあげていくことがお勧めです。

  1. 自宅を事務所に探偵業を開業

    探偵業の良い点としてスモールスタートしやすいという点があるので、それを活かしてまずは自宅で1人開業。

  2. 集客を安定させる

    いくつかの集客ルートを育てながら運用していき、まずは利益が安定的に出せるような状態まで様子を見る。

  3. スタッフの雇用を検討

    1人では業務を回せなくなってき始めたらスタッフの雇用や付近の探偵業者との業務提携を検討。

  4. オフィスに事務所移転

    自分が居なくてもスタッフが作業できる場所を提供できるようにオフィスに事務所を移転。

事業の成長に合わせて選ぶ

探偵業は事務所作業がそう多くないので、自宅開業でもオフィス開業でもそれほどまで変わりはありません。

1人で開業するなら尚更自宅開業で十分ですが、スタッフを雇用する場合やお客様の出入りに支障がある場合など、事業成長に合わせてオフィス事務所にするかどうかを検討するようにしましょう。

自宅開業のメリット

まずは自宅で探偵業を開業した場合のメリットを解説していきます。

費用がかからない

自宅開業であれば当然ですがオフィスの賃料がかかりません。

新しくビジネスを始める上で固定費はなるべく節約したいというのは共通認識ですし、探偵業のように自室で開業できる業種なのであれば自室開業が手堅いです。

時間の節約になる

自宅兼事務所の利点は出勤退勤の必要がなくなることです。

出勤や退勤がなくなれば移動時間の節約になりますし、夜に資料が必要になった時にもすぐに確認することができるので便利です。

迅速な調査が可能

自宅が事務所になるということは自宅から現場に行くこともできるようになります。

探偵業の調査では何かあった時にすぐ現場に駆けつける必要が出てくることもある為、すぐに現場に直行できるというのは大きなメリットになります。

移転の可能性が低い

賃貸オフィスでも始めから同じ場所に腰を据えて営業する場合もありますが、従業員の人数や売り上げの増減などによっては賃貸オフィスを移転する可能性もあります。

自宅であっても賃貸の場合は引っ越す可能性もあるのですが、オフィスが必要だと感じたら2拠点目として届け出を出してオフィスを用意すればいいだけなので賃貸オフィスに比べると自宅オフィスは移転の可能性が低いです。

長く営業していると、例えばグーグルマップに表示される企業プロフィールに口コミが集まってもきますし、事務所を移転してしまうとそういった蓄積されてきたものもリセットされる可能性があるので、なるべく移転の必要がない状態を最初から想定しておく方がいいです。

オフィス開業のメリット

では次に、オフィスで開業した場合のメリットを解説していきます。

信頼度が上がる

弁護士などでも自宅を事務所にしていることがありますし、会社の事務所を自宅として登録することは珍しくないのですが、お客様の中にはその様なことを知らない方もいらっしゃいます。

そういった方からするとマンションの1室や一軒家を事務所としているよりも、オフィスビルに事務所が入っていた方が信頼できると考えるかもしれません。

作業スペースとして使用できる

スタッフを雇用するのであれば、スタッフが作業する場所を確保する必要があります。

自宅を事務所として使う場合はスタッフを自宅に入れて作業する必要が出てきますし、自分がいる時ならまだしも、自分がいない時に自宅を使わせることには抵抗があるのではないでしょうか?

そういった場合はオフィスを借りてそこで作業をしてもらった方が良いです。

ただし、その場合でも事務所の鍵を渡す必要はあるので信頼できるスタッフかどうかは重要な要素になります。

自宅開業のデメリット

探偵業を自宅開業した場合のデメリットはこちらです。

面談席を用意する必要がある

自宅兼事務所の場合、面談は全て喫茶店などで行うこともできますが面談スペースを自宅に用意できると人目を気にせずゆっくり話すことができるので便利です。

自宅で面談できるかどうかは「自宅の間取り」や「同居人やペットの有無」によっても変わってきますので、そのあたりも考慮して自宅開業かオフィス開業かを選ぶようにしてください。

事務用品などで場所を使う

探偵業ではカメラや三脚などの備品やパソコンやプリンターなどのオフィス用品が必要になる為、自宅を事務所にした場合はそれらを自宅に置くスペースを確保しなければいけません。

自宅開業に限ったことではありませんが、探偵業は個人情報を取り扱う職業ですので、お客様や調査対象者に関する資料などは鍵付きの保管庫を用意して保管するようにしてください

自宅住所を公開することになる

探偵業を開業したら集客する為のサイトを作成し、そこに事務所所在地を記載する必要があります。

※絶対に記載する必要がある訳ではありませんが、少なくとも番地までは記載しておかないと信頼度に影響します。

その為、自宅兼事務所で開業した場合は集客サイトに自分の住所を事務所所在としてネットに公開することになるということを考慮した上で選択するようにしてください。

オフィス開業のデメリット

オフィス開業のデメリットはこちらです。

費用がかかる

オフィスを契約しようとすると住宅用より賃貸料も高く、保証金や前払い期間なども多くなるので初期費用としてそれなりにかかることになります。

貯金がそれなりにあるという場合や探偵業以外でも収入があるという場合であれば心配ありませんが、資金にあまり余裕がない場合は特に初期投資は抑えたいところですので、開業時点での資金とのバランスも考えた選択が必要です。

出勤時間がかかる

オフィスを借りる場合、自宅が近ければさほど気になりませんが賃貸や来客の際の交通の便を考えた結果、自宅から離れた場所に事務所を構えることもあり得ます。

その場合は出勤や退勤、資料や機材などの持ち運びなどで移動時間を費やすことになります。

移動時間などはそれほど気にしない人もいますが、自宅とオフィスの往復が増えてくると不便と思うことも多いポイントなのでしっかりと考慮するようにしてください。