探偵事務所の独立開業資金はミニマム50万円あれば可能です。
探偵をやってみたいという方によく聞かれる質問として「で探偵事務所を開業する時にはいくらぐらい必要なのでしょうか?」と聞かれることがあるので今回は探偵の開業資金に関して解説いたします。
探偵業は比較的開業資金がかからない業種なので資金的な面での参入障壁としては低く、車をお持ちの状態からスモールスタートで始めるのであれば50万円程で始めることができます。
ただし、その時の持っている物やどういった形態で始めるのかによって開業資金は大きく変わってきますので、探偵業を始めるにはどういったものが必要になってくるのか?を大まかに必要な費用と共にご説明していきます。
探偵事務所の開業に必要な資金
探偵事務所を開業するには大きく分けると下記のような費用がかかってきます。
- 事務所費用
- 調査車両
- 調査機材
- 事務用品
基本的には無形サービス業となるのであまり必要なものはないのですが、ここからはそれぞれを詳しく解説していきます。
探偵事務所費用
まず探偵業を始めるには探偵事務所の拠点を決めなければ行けません。
探偵業を始める為には警察署に「探偵業の開始届け出」を提出する必要がある為、仮に事務所で面談をするつもりがなかったとしても事務所所在地を決めておく必要があります。
自宅兼事務所でも届け出可能ですので、もし現在お住まいのご自宅を事務所として届け出できるのであれば費用はかかりませんが、賃貸として新しく借りるのであれば事務所の賃貸契約に必要な初期費用がかかります。
調査車両
調査を行う際には車両は必須となります。
案件によっては車両が必要ないケースもありますが、張り込みや尾行など車両が必要なパターンは多い為、用意しておく必要があります。
調査に適した車両としては【目立たない車両】であること、また、張り込み場所が限定されにくい【大きすぎない車両】です。
調査を行う際は車の中で張り込みを行う事が多いので、色や車種が珍しいものや目立つステッカーなどが貼ってある車両だと張り込み時に調査対象者の目にとまる可能性が高くなる為、調査車両には向きません。
大きさについても大きな車両では張り込み位置が限定されてしまったり、車で尾行する時にも目立ってしまう為、不向きであると言えます。
よく使われる車両としては軽BOXやセダンでエンジン音の静かなハイブリッド車、色は黒やシルバーが多いです。
それらをメインとして使いつつ、配送業者や工事車両にも見えるセカンドカーを用意している探偵業者もいます。
調査機材
調査機材はこだわれば数も値段もきりがないのですが、まずは必要最低限の機材を揃えるところから始めれば問題ありません。
最低限必要な調査機材としては下記のようなものがあります。
- 撮影用のハンディカメラ×2台
- カメラのバッテリー
- カメラを固定する三脚
- GPS
実は最低限必要なものとしてはこれだけだったりします。
ここから調査経験を重ねつつ、自分が必要と思った物や案件内容に合わせたものをその都度買い足していくと下記のようなものが増えてくるかと思います。
- 様々な小型カメラ
- 一眼レフカメラ
- ボイスレコーダー
- 録画機器
様々な小型カメラ
どの様な状況であっても相手にバレることなく撮影する為に小型カメラをいくつか揃えておくと、至近距離での撮影にも対応できるので撮影チャンスを逃しません。
一眼レフカメラ
ハンディカメラは持ち運びに便利で手持ち撮影に適していますが、車内からしっかり撮れる余裕がある時は一眼レフカメラで撮影した方が高画質な映像が撮れますし、暗所や遠距離からでも撮れます。
写真のクオリティを上げたい場合には持っておきたいアイテムではありますがそれなりのスペックの物を揃えようと思うと本体とレンズ合わせて数十万円はかかります。
ボイスレコーダー
ボイスレコーダーは調査対象者と接触した人物の会話を録音したい時や、聞き込みを行う時に相手の証言を録音するのに使います。
尾行中は調査対象者から目を離すと失尾するリスクが増えるのでスマホなどでメモを取るのではなく、ボイスレコーダー機能をメモ代わりにしている調査員もいます。
録画機器
嫌がらせやイタズラの証拠を撮影したい時は24時間体制で数日間録画状態を作る必要がある為、小型カメラとレコーダーを仕掛けて証拠を撮影する時に必要になります。
事務用品
必要なものの最後は事務用品です。
探偵業として必要なのが契約書や報告書を作成する為の【パソコン】【プリンター】【業務用ホッチキス】【製本ファイル】【シュレッダー】とそれに付随する事務用品は最低限必要になります。
また、調査員によっては名刺を数種類用意して用途に合わせて使っている方もいます。
その他
あとは細かい雑費にはなるのですが、探偵業の届け出に必要な住民票や証明書、印紙代などでおおよそ5,000円、名刺や受け付けようの電話番号、スーツなどを用意すれば探偵業は始めることができます。
ただし、開業資金があっても調査技術がなければ探偵業を始めることはお勧めしません!
お客様は決して安くない料金を払って1つの探偵業者を信頼して依頼することになるので、その期待に応えられるだけの技術を身に付けてから開業するようにしてください。
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