探偵も集客が重要
探偵業も含めて全てのビジネスに共通して言えることなのですが、そのビジネスが上手くいくかどうかは集客ができるかどうかが最も重要です。
もちろんご依頼者様の依頼を達成する為の調査力は必要で、調査力に自信があれば調査を請け負える案件の幅が広がりますしリピーターやご紹介などで新規のお客様獲得に繋がります。
しかし、いくら調査力が高かったとしても探偵事務所の経営が上手くいくわけではないのですが、それは探偵業は飲食店や美容関係のようなビジネスとは違い、ほとんどが新規客で一生に一回利用するかどうかのレベルだからです。
つまり、ご依頼いただいた案件でどれだけ優れた調査力を発揮したとしてもそのお客様はリピーターになるわけではないということです。
調査の質が悪いのはプロの探偵としてあってはいけないことなので、調査力があるのは大前提ではあります。
探偵業というビジネスとして考えた時に最も重要なのは【調査力】ではなく【集客力】なのです。
極端な話、集客能力さえあれば調査は他の探偵業者に下請け業務として流す事もできます。
余談ですが実際、探偵業者の中には集客とお客様対応だけして、肝心の調査の部分は丸々別の業者に流しているところも多いです。
探偵業法では調査委任契約を結ぶ際、業務委託をする場合は委託先の業者名をご依頼者様に告知する義務があるとしているので、告知をしないまま業務委託をするのは違法なのてすが、実際は告知なく下請け業者に委託するようところが多いのが現状です。
逆に言えば、調査を自社では全くできない業者であっても集客さえ出来れば経営が成り立ってしまう程、探偵業においても集客力は重要な要素だという事です。
探偵の集客はネットが基本
では、どうすれば集客力を向上させる事が出来るのでしょうか?
今の時代、集客はほぼネットで行う為、ウェブサイトの強化は大事です。
ウェブサイトの強化に関しては
- ホームページ作成
- SEO強化
- 広告運用
などを外注することもできるのですが、その場合はサイトの作成だけで数十万円~100万円以上の金額がかかる為、予算のない方は自分でサイトの作成やSEOや広告運用の知識を勉強しながら地道に進めるという方法がお勧めです。
というのも、ウェブサイトの強化に必要なのは難しい技術や知識ではなく毎日記事を更新したりサイト内情報を充実させていくという積み重ねの作業だからです。
お金をかけて専門の業者に外注するか、労働力と時間をかけて自分自身で空き時間に更新していく状態を作るのかは予算を考慮した上で選択していく必要があります。
広告運用
もちろんお金を使う事で近道する事も出来ます。
それがグーグルアドワーズなどの【広告枠】に自社サイトを出稿する方法です。
グーグルやヤフーなどで検索した時にページ上部に3枠程用意されている広告枠はお金を使う事で自社サイトを載せる事ができます。
ただし、広告枠はいわゆる【ページ上部を取り合うオークション】のようなものです。
当然、同業他社の大手も利用する事ができるのでその大手と資金で殴り合いをしなければいけない為、個人の資金力で張り合っても真正面からやりあっては勝ち目がありません。
もちろん個人勢の戦い方というのもあるのですが、やはりネット集客には地道な作業を続ける事が有効というのは揺るぎない事実です。
SNSの活用
また、現在ではネット集客において【ウェブサイトの強化】だけでなく【SNSの活用】という戦い方が有効になってきています。
ツイッターやInstagram、YouTubeでの広告効果というのは確実にありますし、競合相手となる企業がそこまでSNSで効果を上げていない分野であればSNSを開拓していくことで大手企業にも十分に勝つことができます。
必ずしも大手の同業他社に集客力で勝つ必要はないのですが探偵業で集客する為には大手と張り合うだけでなく、まだ開拓され切っていない分野に積極的に切り込んでいくというのも個人事業者の戦い方のひとつです。
個人が企業に勝てるのか
このように、どのビジネスであっても個人開業した場合、一番の問題点となってくるのが個人開業で競合企業に勝つことができるのかという点です。
これは正直、その地域にどれだけ本腰を入れているやり手の企業がいるかどうかにもよってきます。
企業にもレベルがある
つまり、企業だからといって集客を効率よく上手くできているとは限らず、昔から続いている企業ほど新しい取り組みができておらず効率の悪い集客を続けているケースもあるのです。
そういった意味では正直、探偵業はそれほど企業と個人との差がない業界なので、個人開業であっても正しい知識で地道にしっかりと集客システムを構築していけば必ず勝てるようになると考えています。