浮気調査の完全成功報酬制とは、基本料金0円で利用でき、浮気の証拠が撮影できた時だけ定額制の成功報酬が発生する料金プランです。
基本料金が0円のものを【完全成功報酬制】、基本料金が一定金額かかるものを【成功報酬制】と区別されています。
浮気調査の完全成功報酬制の料金相場は?
【浮気調査の完全成功報酬制】の料金相場は「不倫の証拠撮影」一回分につき20万円~30万円となっています。
【不倫の証拠】に関しては代表的なところでは「ラブホテルの出入り」「自宅の出入り」「カーセックス」などの【肉体関係があった】とする証拠が一般的で、どの様な証拠であっても料金は同一の定額料金が発生します。
また、不倫に対して配偶者や不倫相手に慰謝料を請求する為には「肉体関係を継続していた証拠」が必要になるので、不倫の証拠も一回だけでなく複数回必要です。
不貞行為の立証に必要な証拠回数は?
不倫行為のことを法律上は【不貞行為】と呼びますが、不貞行為の立証には肉体関係の証拠が複数回必要だということは前述した通りです。
では、具体的に何回ぐらいの証拠が必要なのかという部分は一回分の証拠能力の高さによって変わります。
具体的には「肉体関係があったということをどのレベルで証明できるか」という話なのですが、そのレベルは男女が密会していた場所と滞在時間です。
例えば
- 男女がラブホテルに2時間滞在
- 男女がマンションの1室に2時間滞在
上記を比較した場合ではラブホテルでの滞在の方が証拠能力は高くなります。
また、同じラブホテルでの密会の場合でも
- 男女がラブホテルに3時間滞在
- 男女がラブホテルに30分滞在
では3時間滞在していた場合の方が証拠能力は高くなります。
ラブホテルを出入りしたとしても滞在時間があまりに短い(30分以内)と肉体関係があったということすら認められない可能性もあります。
ただし、【不貞行為】として認められるかどうかは一回分だけで判断される訳ではなく複数回分の密会状況を総合的に判断されるので、一回分の証拠能力が低くてもそれが複数回重なればまとめて1つの証拠能力として認められます。
証拠能力の判断基準としては、自分が密会していた男女側の弁護士の立場になったつもりで「言い訳ができるか」、「反論の余地があるか」と考えると分かりやすいと思います。
【状況別】証拠能力の高さまとめ
具体的な密会場所別に証拠能力の高さと回数を説明していきます。
ラブホテル
ラブホテルは性行為を行う為の場所ですので、証拠能力として最も高くなります。
その為、必要な証拠回数としての目安は2回~3回あれば不貞行為を立証することができます。
ただし、ラブホテルであっても【滞在時間】や【人物の判別】がきちんとできる写真がないと証拠としては役に立たないので、そういったところをしっかり理解しているプロの探偵社に依頼してください。
男女どちらかの自宅
一般的には3回以上の証拠が必要とされていますが、男女どちらかの自宅での密会の場合、密室で二人きりであっても一概に肉体関係があったとは言い切れない為、様々な要因が証拠能力を左右します。
- 滞在時間
- 時間滞(朝・昼・夜)
- 出入りする時の様子
自宅であっても宿泊であれば証拠能力としては十分ですが、数時間の滞在であればそれが日中なのか夜なのかによっても印象が変わってきますし、出入りする時に手を繋いでいたりキスシーンが撮影できれば友人ではなく男女の関係だと客観的に証明することができます。
車両内での密会
こちらも自宅での密会同様、証拠能力として万全とは言えない為、回数の目安は3回以上となります。
車両内での密会の場合、車両内で会話しているだけなのか、それとも性行為が行われているかということが写真や状況で判断できるかが重要になってきます。
具体的には
- 車両内の様子が外から撮影できるか
- 車両内のどこにいるのか(後部座席)
- 車両の駐車場所(人気の有無)
外から見た時に車内で性行為が行われていることが撮影できれば証拠能力としては十分ですが、通常は人気がなくて暗い場所に車を停めていることが多いので「そういった場所」に車を停めて「後部座席に二人で移動」して「長時間滞在」していたという状況証拠を積み重ねることになります。
それに加えてデートシーンで手を繋いでいたりキスや抱き合うシーンが撮影できるとより状況証拠として強くなります。
LINEやメールでのやり取り
LINEやメール、SNSでのやり取りで肉体関係があったことを匂わせるやり取りだけでは証拠能力として低いです。
そういったやり取りを発見した勢いで問い詰めてしまうと「そういう意味じゃない」「冗談でやり取りしていただけ」と言われた時にそれ以上話を詰めることができず、無駄に警戒されるだけになってしまいます。
また、相手が浮気を認めた場合であっても相手の指名や住所まで白状する可能性は低いので「慰謝料の請求」や「接触や連絡のやり取りを禁止させる」ことができなくなってしまいます。
そうしたやり取りを発見した場合は勢いで問い詰めるのではなく、その場はやり取りを写真に撮るぐらいに抑えておいてから言い逃れできない証拠を集めにかかることをお勧めします。
キスやデートシーン
法律上は【肉体関係】しか【不貞行為】とはみなされないので、仮にデートやキスの現場が撮影できたとしてもそれだけでは法律上の不倫にはあたりません。
また、法律上の不倫は【肉体関係を継続している】ことが要件なので、仮に肉体関係をもったとしても一回だけでは不貞行為とは言えません。
酔った勢いで一夜の過ちは認めるのが法律上の解釈というのは疑問が残りますが、現状ではそういった解釈になってしまうので注意が必要です。
ただし、キスシーンなどは前述した【自宅での密会】や【車両内での密会】と合わせることで「友人ではなく男女の関係にある」という証明にはなるので全く意味がないというものでもありません。
風俗は不倫になる?
結論から言うと「風俗は不倫になりません」。
風俗は国が認めている職業なのでそれを利用したからといって不倫ということはできません。
ですので、【浮気調査の完全成功報酬】においても風俗店の利用は【証拠1回分にはカウントしない】というのが探偵業界でも一般的です。
ただし、風俗店を利用することを良しとするかしないかは夫婦間の価値観次第にもなるので、依頼者様が「風俗店を利用している証拠であっても欲しい」という場合はそれを1回分の証拠としてカウントして証拠をお渡しすることもあります。
相手が風俗嬢だとしても仕事外でそういった行為に及んでいればそれは不倫になります。
プライベートで会っていれば、「不倫相手の勤務先が風俗店」というだけなのでその場合は相手に対して慰謝料を請求することもできます。
源氏名だけでは慰謝料請求できない
風俗店勤務の女性に慰謝料を請求しようと考えた時、メールのやり取りから相手の「お店の名前」と「源氏名」だけは分かってるというケースもあるのですが、それだけでは慰謝料を請求することはできません。
慰謝料を請求する為には相手の本名と住んでいる場所が必要となるのでご注意ください。
風俗店の利用を禁止することは可能
法律上は風俗は不倫には該当しませんが、夫婦間で風俗店の利用を禁止し、破った場合には違約金を支払う旨の【婚前契約書】や【合意書】・【誓約書】を交わしておくことで間接的に禁止することは可能です。
その場合であっても風俗嬢相手への慰謝料請求は認められませんのでご注意ください。
浮気調査の完全成功報酬プランの期間は?
浮気調査の完全成功報酬プランの場合、日時指定ではなく期間を定めて契約することが一般的で、期間の相場としては1ヵ月~2ヵ月です。
その期間中に契約時に定めた回数分の証拠が撮影できればその時点で調査終了となります。
期間が満了するまでなら料金内で何回でも証拠を取り放題といったサブスク型のプランではないのでご注意ください。
その期間中に証拠が撮影できなかった場合であっても探偵業者側と依頼者様側で協議の上、期間を延長することは可能です。
浮気調査の完全成功報酬のデメリット
完全成功報酬制におけるデメリットとしては大きく2つあります。
- 調査日時の指定はできない
- 行動の全てを把握することはできない
調査日時の指定はできない
浮気調査の完全成功報酬プランでは、基本的に調査日時は探偵業者側にお任せとなります。
もちろん怪しい日時がある場合には探偵業者側も優先的に調査を行うことにはなると思いますが、確実にその日に調査をして欲しい場合には時間単価プランでのお申し込みをご検討するようにしてください。
行動の全てを把握できる訳ではない
完全成功報酬プランの場合、不貞行為に関する稼働分以外は料金が発生しない為、不貞の証拠が撮れなかった場合には依頼者様にも行動の詳細についての報告や報告書の作成はしないことが一般的です。
【不倫相手との接触はなかった】ことや【その日はこういう動きをしていた】というのも本来であれば稼働料金をお支払いいただいてお伝えする情報に該当するので、それを無料で提供してしまうと【完全成功報酬プラン】を利用すれば無料で白だという結果が得られてしまうことになってしまうからです。
白か黒かハッキリさせたい場合には【時間単価制】での調査プランをご利用ください。
完全成功報酬プランまとめ
このように浮気調査を完全成功報酬制で依頼した場合にはメリット・デメリットがありますので、依頼先の探偵業者側にしっかりと条件を確認した上でご依頼をご検討ください。